悪性リンパ腫とは

悪性リンパ腫とは

1.悪性リンパ腫とは

悪性リンパ腫とは・・
 白血球の中のリンパ球が癌化(がん化)した悪性腫瘍で、リンパ節が腫れたり、腫瘤(しゅりゅう)ができたりする病気です。似た病気にリンパ性白血病という病気があります。白血病のうちリンパ球が癌化(がん化)した悪性腫瘍なのですが、悪性細胞が増える場所が主に血液や骨髄である点が悪性リンパ腫と異なります。

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悪性リンパ腫の患部と症状

主なリンパ節3.悪性リンパ腫の患部
 悪性リンパ腫の病気がおよぶ場所はリンパ節が多いです。リンパ系組織は、全身に広がる血管のような細い管であるリンパ管と、リンパ管に介在するリンパ節で成り立っています。リンパ節は感染症と戦う細胞をつくったり蓄えたりしている器官で、やはり全身に分布していますが、特に頸部、わきの下、鼠径部(そけいぶ:足のつけ根)、腹部、骨盤部に集まっています。脾臓や胸腺(胸骨の裏側にある組織)と扁桃もリンパ系組織の一部です。全身に広がるリンパ管のため全身のあらゆる臓器に発生する病気でもあります。
主なリンパ節は右図のような場所です。
耳下線リンパ節(耳の裏側下部)、頸部リンパ節(首筋)、鎖骨部リンパ節(左側の鎖骨付近のリンパは静脈とつながっています。最終的にすべてのリンパはここに流れ込み、そのあとは静脈から腎臓に行き尿として排泄されます。)、腋窩リンパ節(わきの下)、腹部リンパ節、膝窩リンパ節(膝関節の裏側)がそのリンパ節の主な場所です。

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悪性リンパ腫の診断と病期

5.悪性リンパ腫の診断
初見としては触診・レントゲン写真・CT検査・超音波エコー検査・MRI検査・アイソトープ検査・PET検査などの画像診断になると思います。ただし、いくら画像検査をしても最終的な結論は下せないため病理組織検査を行ないます。病理組織検査とは腫れているリンパ節や腫瘤(しゅりゅう)の一部を試験的に切除して顕微鏡で調べる検査で生検ともいわれます。悪性リンパ腫であるかどうか、どのタイプの悪性リンパ腫であるかが判定でき、悪性リンパ腫の悪性度を知ることができます。この悪性度判定は、治療方針決定の上で極めて重要です。

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悪性リンパ腫の治療

7.悪性リンパ腫の治療
悪性リンパ腫に対する有効な治療法には、
放射線療法:高線量のX線等の高エネルギー線を用いて、がん細胞を殺し、腫瘍を小さくします。
化学療法:抗がん剤等、薬剤を用いてがん細胞を殺し、腫瘍を小さくします。
抗体療法:リツキサン等の治療薬で腫瘍が縮小する。
他に外科療法などの複数の治療法があります。他のがんに比べて、非ホジキンリンパ腫は放射線療法や化学療法がよく効く悪性腫瘍であることがわかっています。ときに、これらの治療法を組み合わせることが必要になったり、これらの治療に造血幹細胞移植療法(骨髄移植療法を含む)を用いたりする場合があります。

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悪性リンパ腫の治療・補足

■抗癌剤(抗がん剤)による化学療法について
 抗癌剤(抗がん剤)はすべての細胞を破壊する細胞毒ですが、がん細胞は正常な細胞よりも成長が早いので、がん細胞の方がダメージを受けやすいという性質を利用しています。よって、正常細胞でも活動の活発な口腔、胃、小腸、毛包細胞などは影響を受けます。(抗癌剤(抗がん剤)を使うと毛髪が抜けるのはこのためです。)
 化学療法は、正常な細胞が耐えられるギリギリのところまで抗癌剤(抗がん剤)を投与して初めて効果があらわれます。(よって、経験豊かな専門医にかかる必要があります。)
現在では副作用を防止する良い薬があるようです。。が、さらに別の治療薬もあります。

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悪性リンパ腫治療の副作用

8.悪性リンパ腫治療の副作用
悪性リンパ腫の各治療による副作用(はてなダイアリー – 副作用とは
1)放射線療法
 皮膚障害、粘膜障害(口内炎、食道炎など)、肺障害(初期症状 = 咳、息切れ、微熱)
2)化学療法
 多くの抗がん剤に共通する第一の副作用は骨髄毒性(白血球減少、血小板減少、貧血)です。白血球が減少すると感染しやすくなり、ときに高熱が出ることがあります。その場合には抗生物質の投与が必要です。血小板が減ると出血しやすくなります。この他の主な副作用は、吐き気、嘔吐、食欲の低下、末梢神経障害(手足のしびれ、神経痛様の痛みなど)、便秘もしくは下痢、肝臓や腎臓の障害、脱毛、心臓や肺の障害などです。

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緩解/寛解

緩解/寛解とは  :「かんかい」
病気の症状が軽減またはほぼ消失し、臨床的にコントロールされた状態。治癒とは異なる。白血病・バセドー病・精神分裂病などの病気のときに用いる。
はてなダイアリー – 緩解とは

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インフォームドコンセント

インフォームドコンセントとは・・・
説明と同意のこと。つまり「説明を受けたうえの同意」ということです。

はてなダイアリー – インフォームドコンセントとは

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セカンドオピニオン

セカンドオピニオンとは・・・
直訳すれば、第二の意見ということです。具体的には、診断や治療方針・治療方法についての主治医以外の医師の意見のことをいいます。

はてなダイアリー – セカンドオピニオンとは
セカンド・オピニオンを聞きませんか!のホームページ
セカンドオピニオン・ネットワーク
骨髄移植推進財団 – セカンドオピニオンの可能な医師のリスト

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高額医療費

高額医療費とは、病気療養中にかかる医療費のうち、健康保険(国民健康保険・社会保険)を利用した場合の患者負担(一部負担金)分が一定額を超えた場合に払い戻されるお金のことです。
1ヶ月の医療費(同一の保健医療機関で、同一の診療科を受診しかかった費用)の患者負担(一部負担金)が高額(一定額を超えた場合)になったとき、国保の担当窓口に申請して認められれば、限度額を超えた分が高額療養費として、後から払い戻されます。限度額は所得、年齢等によって異なります。

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